米ドル為替市場現況の追加レポートです。現在外国為替取引(含むFX取引き)において、ここ半年の銀行間取引きが前年同期比ベースで46%も減少しており、19年ぶりの低水準となっております。(人気の個人の証拠金取引きFXでも、取り引き金額はここ3ヶ月で30%以上減少) 為替取引きを生業としている企業は別ですが、個人投資家を中心に閑散化した為替取引きから、株式取引きに移行しつつ有るということです。
現状は実需の取引きが主体で、円・米ドル為替レートが膠着しておりますが、こういう薄商いの時は、逆に仕手的に大きく揺さぶることが可能で、貿易取引決済として米ドルを利用している企業はより注視すべきでしょう。現にシカゴ通貨先物市場で、投機筋が5~6万枚前後の円売りポジションを維持しております。ただ今までの超円高により、外貨(米ドル)を換金していない大手企業も多いですから、世間で言われる日本売りによる超円安というのは実需の換金需要が有る為、しばらく起こらないと考えます。また本邦は超が付くほどの債権国ですから、そういう意味でもある程度の円安で歯止めが掛かると思われます。