イラク情勢がにわかに混沌としてまいりました。現マリキ政権の弱体化によって、北部都市モスルやフセイン元大統領出身地ティクリートはアルカイダ系によって制圧され、北部キルクークはクルド人によって制圧されました。これによりWTI原油や北海ブレント原油の先物価格が急上昇しております。今後南部の油田地帯に戦火が飛び火すれば、一気に原油価格が高騰すると思われます。

またこのような情勢が続けば、今後円安政策に舵取りをする本邦経済に打撃を与える可能性も出て参りました。また原油価格の高止まりや高騰は、自動車業界、輸送業界、建設等を始め、各方面に多大な影響を与えるでしょう。2008年時のような騒ぎにならなければと、個人的に危惧しております。