20・21日に開催される会議に出席するため、ロシア・プーチン大統領が中国へ公式訪問し、早速習近平国家主席と首脳会談が開かれました。会談ではウクライナ問題でロシアを非難しなかったことへの賛辞を始め、エネルギー供給、貿易、軍事協力を中心に話し合われたとの事です。特に欧州への天然ガス供給をドイツ以外絞りたいロシアは、現在建設中の中国へのパイプラインを使い、中国はもちろん、韓国・北朝鮮(本邦も視野に)等の極東アジアへの展開を図りたい構え。中国も特に冬場の質の悪い石炭を用いた暖房施設によるPM2.5問題の解決のため、天然ガスを利用した新たな暖房施設や発電施設を模索しており、まさに両者の思惑が一致することとなりました。
以前のレポート通り、ロシア・ロシアの衛星国・中国・ドイツ・韓国・北朝鮮の動きは要注目でしょう。また北朝鮮ですが、ロシア・中国の庇護のもと上手く操ることが出来れば、韓国まで液化せず天然ガスを供給できますし、また韓国発の鉄道輸送で北朝鮮⇒中国⇒ロシア⇒欧州へと極東・シベリア欧州ラインが開通することにより、人・物・金の往来が活発化することでしょう。水面下でそれを模索していると思うのは、私だけでしょうか。第二次冷戦、有るかもしれません。