リコール隠し問題から長い・長いトンネルからようやく抜け出しつつある三菱自動車、今期の好業績に伴う優先株の償却などで財務体質が劇的に改善してきていることをきっかけに、いよいよ中期的な計画に着手しつつあります。一次サプライヤーの数を現在の350社から200社程度にまで絞り込み、コストダウンと技術力の強化を狙い利益率を高めます。各サプライヤーに対し、2017年までに実現可能な先進技術やグローバルな供給体制を示してもらい、同社の開発・生産・調達部門にフィードバックし、サプライヤーとの連携を強化しながら次期モデルの開発計画を策定するとのこと。

 今後も需要が期待出来る新興国を始め、先進諸国向けではマツダやスバルのように少数精鋭で完全復活を狙います。本邦では日産と組んだのは英断だと思いますし、今後新型ディーゼルやディーゼルHVの魅力有る車種構成に期待したいところです。