4月16日のレポートで株式市場の動向をお伝えした通り、ここ1週間ほど冴えない状況が続いております。朝方上昇で始まっても午後から戻り売りや先物主導で失速し、日経平均に上昇圧力が生まれません。売買代金も最低レベルまで落ち込み株式市場は完全に人気離散となっております。NISAでの投資資金を当て込んだ個人投資家や政府ですが、年初からの外国人機関投資家の売り圧力に完全に屈し、もはやNISA資金も投資を躊躇っている状況です。市場が閑散としていますから、先物主導でマーケットを簡単に操作出来るので、さらに悪循環となっております。
長期投資前提のNISAで人気の有った武田薬品ですが、つい先日米国連邦地裁で6100億円の巨額賠償の判決を受け、年初からの株価が10%以上下落となっております。日銀金融緩和、TPPの成功、GPIFの国債から株式投資への比率を上げるなど、大きなニュースが無ければしばらく厳しい状況が続き、資産効果は期待出来ないかもしれません。