継続的な円安を背景に中古車輸出も活況が続いております。日本中古車輸出業共同組合がまとめた今年度1~10月の中古車輸出台数は、前年同期比13.5%増の95万9282台になったと発表されました。彗星のごとく現れたミャンマーは、ここにきて輸出台数に落ち着きが出て参りましたが、今年の大きな躍進は何と言っても円安を背景とした既存のメインマーケットの躍進でしょう。特にオリンピック特需も手伝ったロシア、円安を背景としたUAE・ニュージーランド・アフリカ諸国・チリなどの、今までの主要輸出先国復活の寄与度が高くなっております。法律の変更により激減したパキスタン向けを除き、年末までこのまま順調に推移すると思われ、来年以降の円安基調はさらに加速する可能性が高く、中古車輸出業界の活況は新たな規制が敷かれなければ、今後も継続すると思われます。因みにハーフカット、ノーズカット及び部品申請の車輌を含めると、すでに100万台を突破しており、今年度は150万台超えを狙えるかもしれません。
(ブコビッチ)