昨年末からの円安効果により、自動車輸出が好調の本邦自動車メーカー、来年度以降競争激化が予想されるハイブリッド車やPHV市場で欠かせないレアメタル・レアアースに関して、良いニュースもボチボチ入って参りました。排ガスの浄化に必要なプラチナなどを従来の量を30%低減出来る商品の実用化、ネオジム磁石合金製作に欠かせないジスプロシウムを使わない商品の実用化、世界有数の海洋面積を誇る日本の海底資源開発など、日本の技術力が発揮されつつ有ります。ここは官民挙げてそのような国益企業を支援するのが得策でしょう。何故なら各国・各社でハイブリッド競争が激化すれば必然的に資源が高騰し、現在の価格で販売出来なくなる可能性も否めないからです。ハイブリッド競争激化は、レア資源獲得競争と表裏一体ということで、自動車業界を中心に注視が必要でしょう。


*ジスプロシウム…レアアースの中でも特に希少性が高く、生産国も限られることから、何かしら問題が発生するとすぐに価格高騰し、需要と供給のバランスが完全に崩れているレアアース。  

(ブコビッチ)