急速に発展を遂げているミャンマーですが、経済制裁の影響下で高速道路を含む道路事情はまだまだ遅れております。2015年にASEAN経済共同体が発足し、世界経済にかなりの影響を及ぼすと言われている東南アジア諸国連合。それと時期を同じくして、インド東部からミャンマーを南北に縦断してタイのメソートまで抜ける、総延長3,200Kmの3カ国ハイウェイが2016年を目途に建設中です。これにより域内の経済交流が活発化する事が予想され、日米欧を含む様々な国からの投資の呼び込みに一役買うと思われます。自動車に関して、インドとタイに関してほとんど当該国内で部品を調達しておりますが、この3国間ハイウェイが完成すれば様々な部品が相互供給されることになり、経済活動が一気呵成に活発化するものと思われます。海路では現在ヤンゴンの港の物量が多いのですが、今後を見据えてタイ政府の援助によってダウェーの港湾整備を担っております。
天然資源が豊富なミャンマーには、世界各国から触手が伸びると思われ、今後の投資熱は一層激化するでしょう。先日ベトナム中部のニソン製油所がクウェート国際石油の出資により起工しましたが、ASEAN諸国の発展により美味しい果実を得るため、日中韓以外にもインド・中東・オーストラリア等近隣諸国からの投資熱には目を見張るものが有ります。
(ブコビッチ)