11月25日に先週閣議で決定しました内容が漏れ伝わって参りましたので、案内させて頂きたいと思います。書面での通達が来ておりませんので、速報という形で御案内致します。まず基本全ての車種において税金が上がるという事ですが、特段上昇するのがHSコード8704の商用車帯という事で、上昇率10~25%となります。商用車(Light Weight)に関しては、1年~1年半落ちと2年~2年半落ちに、商用車(Heavy Duty)に関しては、上記プラス4年~5年落ちに税金上昇が少し抑制されるという観点から、ニーズが高くなる可能性が有りそうです。仮に額面通りですと、税金上昇率が高い2年半~4年落ちまでの期間に空白域が存在する可能性が出てくる事になり、輸出入業者の間で対策を議論する必要が有るでしょう。
HSコード8703の乗用車カテゴリーは、税金の上昇規模は概ね10%という事で、ガソリン乗用の基本関税率は高いままなので、継続してハイブリッドカーへのオーダー集中は不変という事になるでしょう。10%の税金上昇となるハイブリッドカテゴリーですが、今年後半から様々な車種が市場に投下されているので、来年以降は車種の振り分けが加速し、トヨタ以外のハイブリッド輸出台数も顕著に上昇しそうな勢いです。
毎年のようにレギュレーション変更するのは如何なものか?という忸怩たる思いが有りますが、このハイブリッド安定供給先が有るという事は、裏を返せば本邦でのレンタカー事業・リース事業者のビジネスモデルを構築出来るという事で、実際に車種やグレード構成の問い合わせが非常に多いのも頷けます。
(ブコビッチ)