このところあちらこちらで軽自動車税増税に反対する決起集会に呼ばれるのですが、そこでいつも思う事が有ります。それは自動車メーカー各社が消費税の増税には賛成で、軽自動車税の増税には反対するという奇妙なダブルスタンダードが存在しているという事です。経済レポート12月号で書こうと思っているのですが、消費税に関して輸出企業は税還付されますので、結局何%になろうが痛くも痒くも無いという事です。一方海外の自動車メーカーなどは、本邦に輸入する際に実質消費税(国税・地方消費税)が賦課され、それが上昇する訳ですから、面白い訳が有りません。取り分け消費税の賦課(含付加価値税)や、法人税の減税(保護主義と見なす)に猛烈に反対している米国の今後の動きには、特に注意するべきだと思います。消費税増税が確定した本邦ですから、TPP交渉の難航は確実と見るべきでしょう。

(ブコビッチ)