自動車メーカー各社が円安を背景に、第二四半期や通期の決算見通しを上方修正している最中、日産自動車が通期見通しを下方修正したのを先日のレポートで報告致しました。(下方修正と言っても立派な決算なのですが…) ところがレポートを配信した翌日の5日のマーケットで、10%超の大幅下落となりました。現在金融相場から業績相場へと移行するこの時期に、10%の失望売りが出たのは、自動車メーカーの中ではかなりのインパクトが有ると思います。 ただそれには理由が有り、5日からマーケットでの空売り規制が撤廃されましたので、それを利用しての大量の空売りが売りを誘発した模様です。空売り規制が撤廃されましたが、10%を超えると今までの空売り規制の対象になり、その翌営業日も規制の対象になります。空売り規制が撤廃された日に、まさに格好の狙い目となった日産自動車でした。
(ブコビッチ)