東南アジア諸国で新型コロナウイルスの感染者が急増している。21日のストレーツニュースによると、21日だけで新規感染者数が1111人確認と、二日連続で1000人を超えた。今回の急増の背景は、外国人労働者ドミトリー内で集団感染したとの事で、これを受けシンガポール政府は、直ちに都市封鎖を6月1日まで再延長すると発表した。
インドネシアでは日本と同様の措置を講じていたが、4月に入り激増、ここ数日で毎日数百人単位で感染者が増加中だ。今後インドネシアはラマダンに入るため、ラマダン明けがカオスになるだろうと、現地からの情報だ。茲許インドネシアルピアがかなり弱含んでいるため、政府やセントラルバンクもかなりシビアな舵取りを迫られると思われる。致死率が9%近いのも気になるところだ。
フィリピンはロックダウンをしているにもかかわらず、感染者数は高止まりしており、特に首都マニラでは犯罪が多発、かなり治安が悪くなっている。銀行や政府がほぼ機能しておらず、外国送金も出来ないか出来ても少額に限定されている。他の島はマニラ程酷くは無いが、状況は悪くなりつつあると現地からの情報。致死率は6.5%と比較的高めとなっている。