新型コロナウイルスの影響によるマーケット参加者の激減で、業者用オークションの成約率、落札価格が3月以降かなり厳しい状況となっています。御存知の方が多いと思いますが、業者用オークションでの落札者は、部品取りも含めると50%弱が輸出商社並びに輸出関連企業となっています。3月以降仕向け地でのロックダウン、ソフトロックダウンも含め、輸出が出来ない状況となっている国が増加、これにより業者用オークションでの購入意欲が急減しています。また3月に船積みする予定の車輌が各港で滞留することで、今後は自社ヤードが無いと購入したくても出来ないという状況に陥り、更に相場や成約率が下落する可能性も有るでしょう。3月の決算に向けて仕入れをした業者の方々も多く、出品店、落札店共に難しい舵取りを迫られています。またTC-Webが新型コロナウイルスの影響により、JU系や他のオークションと切り離し、現在応札出来ない状況になっており、独立系のオークションにとっては、さらに厳しい状況も予想されます。
(2020年3月主要オークション取引実績)
オークション 3月出品台数 3月成約台数
USS AA 293,266台(-10.5)163,969(-17.2) 55.9%(-4.5)
JU系AA 135,837(-4.7) 76,307(-9.6) 56.2%(-3.1)
トヨタAA 97,071(+11.2) 70,940(+0.1) 73.1%(-6.7)
カッコ内前年同月比増減率%
(日刊自動車データ引用)