茲許の中古自動車輸出先の現況をご案内致します。国内業者も相当影響を受けると思いますので、ご留意下さい。

ニュージーランド:4月22日まで最低限のインフラを除き活動自粛、外出禁止へ。港湾施設、荷役はされるが、その先がストップするため実質4月22日までは、動けない状況。

ロシア:原油先物価格暴落の影響を受け、茲許戻っていた為替が20%ほど円高に振れており、応札価格を下げざるを得ない状況。決済条件を見直す時期か。

チリ:イケケ港で降ろされる貨物の7割は隣国ボリビア向けだが、国境封鎖により3月31日までは身動きが取れない状況。パラグアイも感染者増加により、外出禁止令を発令。

フィリピン:現状4週間のマニラ及び港湾施設をロックダウン。荷役停止で、大変な混乱に陥っている。状況によっては、セブ島やバギオも同等の措置を講ずると現地新聞。また現地銀で、外貨両替が出来なくなってきているのが、懸念材料。

マレーシア:本日4月14日まで外出禁止令が発令され、最低限の社会インフラのみ許可されている。荷役はされるが、その後の申請は不透明。

タイ:タイ国内向けは通常通りだが、国境封鎖をしたためミャンマー向け貨物が完全ストップした。封鎖が長引いた場合、コンテナのディテンションチャージがシッパーの重荷になる可能性有り。

シンガポール・香港:通常通りだが、動きは鈍い。

スリランカ・バングラデシュ:先日レポートしたが、外貨流出抑制で新規L/C発行停止。また現地銀行閉鎖により、LC関連のアメンドも出来ない状況。

モンゴル:4月1日からの輸出検査開始を踏まえ駆け込みで輸出が増加しているが、現地は外出禁止令により機能不全に。

カリブ海向け:原油先物価格暴落、米国人の渡航自粛で経済が厳しくなってきている国が増加中。また一部地域で港湾がロックダウンに。

キプロス・マルタ・モーリシャス諸島:港湾施設ロックダウン。

アフリカ諸国:概ね通常通りだが、南アフリカのダーバン港がロックダウンしたため、ダーバン経由の輸出先は注意が必要。

UK・アイルランド:4月中旬まで外出禁止令が発動中で、ディーラー系は身動きが取れない。

主要都市、港湾施設のロックダウンはもちろん、銀行業務の縮小により、外貨両替すら厳しくなってきている国も増加しているのが気になるところ。自動車業界において、諸外国のモノ・金が止まると、国内の自動車相場に甚大かつ迅速に影響を与えるので、しばらくは注視が必要かと。新型コロナウイルスでマスクが無くなるとレポートしたのが1月中旬、今回の感染拡大のピークは4~5月かと思います。