FRBは3日、フェデラル・ファンド金利の誘導目標を50bp(0.5%)引き下げ、1.00%-1.25%にすると発表しました。ジェローム・パウエルFRB議長は記者会見で、「米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は引き続き力強いが、新型コロナウイルスは経済活動に対するリスクとして台頭しつつある。こうしたリスクを踏まえ、さらに、最大雇用と物価安定の目標を達成するために、連邦公開市場委員会は本日、FF金利の誘導目標を引き下げることを決定した」と声明を出しました。FRBによる緊急利下げは世界的な金融危機に見舞われた2008年以来。FRBが今月17-18日に予定している次回FOMCを待たずに利下げに踏み切ったことは、世界的なリセッション(景気後退)の回避に向けた迅速な対応を国内外に示す狙いでしょう。
ただ2008年の時と比較し、金利は低水準で有るうえ、残り少ない球を今打つ必要が有ったのだろうか?その答えは、株式市場の暴落が物語っていると言えよう。
(一部ロイターの記事を抜粋)