日本損害保険協会は1日、「第19回自動車盗難事故実態調査」を公表、車名別ではトヨタ自動車の「プリウス」が4年連続で首位となりました。全体に占める割合は22.3%となり、5台に1台は「プリウス」ということになる。ただ調査期間は2017年11月1日からの1ヶ月間で、保険金を支払った事案を対象にしているため、若干偏った数値になっている。盗難件数自体は前回より減少傾向にあるが、依然車輌盗難による保険金支払いは多い。車輌本体をメーカー別で見ると、トヨタが64%でトップ、車上狙いでもトヨタが49%を占めた。車輌盗難が続けば、最終的に車種ごとの保険料率が年々上昇し、ユーザーの車種選択にも影響を及ぼしかねないのが実情だ。現在盗難件数の多いエリア付近でNシステムの設置を増やしているが、抜け道は多く抜本的な対策になっていない。また盗難車両はほぼ100%海外へ輸出されているため、このままの状況が続けば自社バンニングが難しくなるかもしれない。
車輌本体盗難の実態調査結果
1位:プリウス
2位:ランドクルーザー
3位:ハイエース
4位:レクサスシリーズ
5位:スカイライン(含むGT-R)
6位:クラウン
7位:アクア
8位:キャンター
8位:フォワード
10位:マークX(含むマークII、チェイサー、クレスタ)
(一部日刊自動車新聞より)