ホンダ技研工業は、2019年から中国で施行されるNEV規制を睨み、これまで日本から輸出していたHV車用リチウムイオンバッテリー(LiB)を、パナソニックが車載用LiBの量産を中国で開始するのに合わせ、今年から現地調達に切り替えていく。電気自動車(EV)向けは「ホワイトリスト*1」の関係で中国の電池メーカーを使わざるを得ないが、HV車、PHV車向けは取引実績のあるパナソニック製を用い、性能とコストを両立させて販売をさらに拡大させていく狙い。現在同社のHV用二次電池はパナソニック製と、ブルーエナジー(GSユアサ51%、ホンダ49.0%出資)から調達している。中国市場向けは当面、パナソニック現地製造の二次電池を採用する。

*1ホワイトリスト・・・中国で施行されるNEV規制において、「ホワイトリスト」に登録された中国政府認証の電池メーカーの電池を搭載しなければ政府の補助金を受け取ることが出来ない仕組み。リストに登録された電池メーカーは、中国系企業に限られているのが現状で、EV車販売では中国製電池メーカーを使わざるを得ないのが実情だ。

(日刊自動車より記事抜粋)