三菱自動車は、経済情勢の悪化で2015年に生産をストップしていたロシア工場で、人気車種「パジェロスポーツ」の現地生産を再開したと発表しました。最近のロシア経済回復が進む中で、新型モデルの現地生産を再開させることで、販売拡大を狙っていく。現地生産再開に合わせ、新たに440人を新規雇用、来年初頭から2直生産を開始する。販売面では現地生産化に伴い販売価格を約30万ルーブル(約58万円)引き下げたほか、新車保証も3年から5年に延長することで、新型車の販売を拡大させていく。同社は、グループPSA(プジョーシトロエンアウトビアンキ)と合弁で、2012年からカルーガ州現地生産を開始、PSAと合わせた生産能力は年12万5000台で、「アウトランダー」の他「旧型パジェロスポーツ」を生産していたが、経済制裁による経済低迷を受け2015年に現地生産を中止してタイからの輸出に切り替えていた。最近レポートさせて頂いているロシアの新車販売状況でも順調に販売台数が伸びており、同社として絶好の現地生産へのシフトタイミングと捉えたようだ。
(一部日刊自動車新聞より)