スズキ自動車は、マイルドハイブリッド(MHV)など電動パワートレインを国内向けの全車種に設定する。全面改良などに合わせて現在設定のない車種にも順次導入していく。スズキでは現在、独自技術のMHVを主力車種を中心に設定、電動車輌ニーズがが高まる中、環境性能とコストバランスに優れた技術としてMHVを全面的に展開、燃費向上とともにスケールメリットによる更なるコストダウンを図ることで、他社との差別化を図っていく。スズキでは発電効率に優れるモーター機能付き発電機(ISG)と12ボルトの小型リチウムイオン二次電池を組み合わせた独自の電動化技術を展開、「スイフト」、「ソリオ」、「イグニス」などにMHVとして設定するほか、2月に発売した「ワゴンR」では電池容量を拡大してモーターのみのクリープ走行を可能とした。「スペーシア」や「ハスラー」ではエンジンのトルクアシストを行う「S-エネチャージ」として設定しており、さらに100Vのリチウムイオン二次電池と駆動用モーター、機械式自動変速機を組み合わせた本格ハイブリッド仕様を「ソリオ」、「スイフト」に導入した。その結果国内販売に占める電動車輌の割合は軽自動車で5割、登録車では7割に達している。これにより現在電動車輌設定が無い、「アルト」、「ジムニー」など今後の全面改良に合わせて電動車輌の設定をしていく。
(日刊自動車新聞より)