スズキ自動車は、来年以降右ハンドル車輸入禁止を見据え、2017年度内に販売店網を現状の21店舗から30店舗へ拡大させる。また来年2018年からティラワ経済特区の工業団地内に新設した生産工場を月産800台規模で稼働させ、新車販売を活性化させていく狙い。2011年9月に中古自動車輸入が解禁されたミャンマー、これまでの鎖国状態から一気に解放された関係で、同国の中古車市場に一気に本邦から中古自動車が流入されてきたのはご周知の通り。解放されて以降、同国で販売される自動車の9割を本邦からの中古自動車が占め、新車販売は本邦からの輸入中古車の1~2割前後に留まっている。スズキの同国内での新車販売は月間250台ほどだが、来年以降のハンドル規制を睨み、都市部以外の地方都市にも店舗網を拡げ、先手を打っていく。その他自動車メーカーも6年以上に渡り本邦から中古車が流入したおかげで、タダでマーケットリサーチを出来た訳で、今後の同国市場向け車種を選定していく。
(一部日刊自動車新聞より)