三菱ふそうトラック・バスは、2020年に世界販売を2016年比5割増の220万台へ引き上げる方針だ。主力の国内市場を始め、インドネシア、中近東諸国、アフリカ、南米などで販売増に注力していく。同社は商用車市場でトップシェアの独ダイムラーグループの一員として、アジア地域で中心的役割を担っており、今後も需要が見込まれる新興国事業を加速させることで、グループ全体でのシェア拡大に貢献する。同社の世界販売台数は国内が最も多く3割を占め、次に2割を占めるインドネシアのほか、台湾、アフリカ、中近東諸国などで強みを持っている。すでに強みを持っている地域では、販促活動や自社の強みを活かした戦略を強化していく。さらにダイムラーグループの商用車部門として、世界6ヵ所に販売やサービスを統括するリージョナル・センターを設置、地域ニーズに最適な事業戦略の展開を目的に、それぞれの国の顧客との関係強化やリードタイム短縮に取り組んでいる。その一環として、パラグアイ、ペルー、クウェート、ナイジェリアなどに新型車を投入、新興国市場の開拓を進めている。
(日刊自動車新聞より)