ネジや自動組立機を手掛ける日東精工は、鉄製と同等の引っ張り強度420MPa級の強度を確保しながら重量を1/3に軽量化した自動車向け高強度アルミ製ボルト「タフアルム420」を開発、11月よりすでに市場投入させたと発表しました。初年度は月間100万本の出荷を目指していく。自動車向けアルミ製ボルトは、これまで強度に優位な7000系合金を使用したものが製品化されているが、腐食割れの懸念があった。同社の「タフアルム420」は、腐食割れには強いが強度が弱い6000系アルミ合金を熱処理と製造工程の工夫により、自動車に適用可能な強度を確保するという、独自の技術を開発した。現在の自動車軽量化に伴い増加するアルミ製部品締結用として提案していく。
(日刊自動車新聞より)