9月にもレポートしましたが、明電舎はEVやPHVの駆動用モーター、インバーター事業を強化、小型化や高効率化が図れるモーターとインバーターを一体化させた駆動システムなど、商品力を高めた製品を開発して受注拡大を目指していく。同社は三菱自動車の「i-Miev」やPHV「アウトランダーPHEV」向けにモーターやインバーターの開発で培ったノウハウを生かし、性能向上を図るとともに、2020年頃にはモーターとインバーターを一体化させた小型で高効率な駆動システムを実用化させていく。さらに2025年頃には、SiC(シリコンカーバイド)を採用し、出力密度をさらに高めたモーター・インバーター一体型駆動システムの実用化も目指していく。今後同社は既存の自動車メーカーのみならず、環境規制が厳しくなる欧州、待ったなしの環境汚染が広がる中国やインド向けなど、地場メーカーにも積極的に販売攻勢をかけ、市場シェアを現在の8%から高めていく狙い。燃料電池車(FCV)は技術の塊だが、電気自動車は有能な部品を揃えれば地場産業でも太刀打ち出来る側面が有り、特に大気汚染やEVを国策自動車にしたい中国やインドでは、かなりの需要が有ると思われる。

(一部日刊自動車新聞より)