日本化薬は、エアバックなど自動車の衝突安全装置向けインフレーターのグローバル生産能力を3年後を目途に3割増強する。中国や東南アジアを筆頭に世界の国々で生産台数が拡大、今後の安全装備の標準化でインフレーター需要が増加する見通し。また同社は2018年度に軽量・低コストの新型インフレーターを投入する計画で、新規受注も睨み供給体制を強化していく。同社は今期計画している設備投資207億円の内、7割を製品群の生産能力増強へ充当、そのほとんどがインフレーターを生産する、チェコ、中国、メキシコ、マレーシアの海外拠点となる。新型のインフレーターに関しては、「ディスク型」、「シリンダー型」の2種で、早ければ来春に国内で立ち上げ、順次マレーシア、中国での生産も開始していく予定。オートバイの販売が活況になり、その後ヘルメット着用が義務付けられたのと同様、自動車に関してはエアバック、シートベルトプリテンショナーがいつ標準装備化や義務化されてもおかしくは無い。
(一部日刊自動車新聞より)