電気自動車ベンチャー企業のe-Gle(イーグル)は、インドで価格を200万円台に抑えたタクシー専用EVを2020年にも量産するとしました。現在インド国内では年間40万台のタクシー需要が有り、大気汚染が深刻化している都市部を中心に新たな市場を開拓していく狙い。イーグルは慶応義塾大学名誉教授清水浩氏が立ち上げたEVベンチャーで、清水氏らが開発した車輌をベースにタクシー専用車輌に仕上げ、2020年を目途にインド市場に投入する予定。航続距離は350キロメートルで、価格も200万円台に抑えてEV購入のハードルを下げる。何度かレポートしましたが、同社が開発するEVのコア技術は、ギアを使用しないダイレクト方式のインホイールモーターで、電力の損失を低減して効率良く走行が可能になり、航続距離延伸に寄与している。車内は内燃機関のデッドスペースを最大限に活用、電池、インバーター、コントローラーは全て床下に収納し、十分な居住空間を確保しているとの事。当該車輌は労務費が安価なインドで現地生産する計画で、既に量産開始に向けた具体的な検討に入っているそうだ。
(日刊自動車新聞より)