東レと出光興産は、有機ELの材料事業において技術提携すると発表、新規材料の開発や評価で連携していく。互いの評価設備、生産設備を活用しディスプレイの性能や耐久性能の向上を図るほか、コストダウンに貢献する材料の提供を目指していく。有機ELディスプレイ市場はスマートフォンやテレビで需要が急拡大、2020年の市場規模は現在の3倍の達すると見られている。出光興産の最先端発光材料や正孔輸送材料などの周辺材料を開発・製造しており、スマホや有機ELディスプレイに採用、東レは有機EL材料の中でも独自の分子設計に基づく電子輸送材料について開発・製造などを手掛けている。今回の技術提携によって、両社が持つ有機EL材料の知見を組み合わせることで、競争力の高い新材料の開発を目指していく。有機ELディスプレイは、現段階ではスマホやテレビでの利用が着目されていますが、質の向上と安価に生産出来るようになれば、爆発的な広がる可能性が有ると思われます。特に自動車分野では、今後のEV化や自動運転の普及に伴い、インフォメーションモニター、ナビゲーションなど様々な用途に使用されていくことでしょう。液晶パネルでは失敗に転じましたが、有機ELや次世代パネルでは是非頑張ってもらいたいと個人的に思っています。
(一部日刊自動車新聞より)