タイ政府は4日、首都バンコクを中心に全国で走行している三輪タクシー「トゥクトゥク」を、2022年までにすべて電気自動車(EV)に切り替える計画を発表しました。黒い煙をまき散らすことで悪名高いトゥクトゥクが「環境に優しい庶民の足」に生まれ変わる。ドアも窓もないトゥクトゥクは走行中に受ける風の爽快感が人気で、タイ観光の名物の一つで、燃料はガソリンや液化石油ガス(LPG)だが、老朽化した車両が多く、市民の間では走行中の排ガスや騒音に対する批判も多いのも現実だ。同国政府は「eトゥクトゥク」の購入や、使用中のトゥクトゥクをEV化する改造修理への支援金を支給する。エネルギー省によると、現在走行中のトゥクトゥクは2万2000台で、これがすべて「eトゥクトゥク」になれば年間2万トンの石油消費の削減に繋がる試算を出している。この東南アジアの主力車種?「トゥクトゥク」ですが、タイのみならず、フィリピンや周辺国でもかなりの台数が走っており、この「eトゥクトゥク」が周辺国にも波及するか、興味を持っている人も多い。EV車輌は部品点数も少なく、参入障壁が少ないため、次世代型「eトゥクトゥク」に関して、面白い動きになるかもしれない。
(時事通信より一部記事抜粋)