横浜ゴムは、昨年買収したアライアンス・タイヤ・グループ(ATG)の名を冠した乗用車用タイヤを、ヨコハマタイヤとは価格や性能が異なる乗用車用第2ブランドとしてラインナップを拡充し、今春の欧州に続きアジアなどの地域にも展開する方針を示しました。第2ブランドとはいえ、「アライアンスタイヤ」の開発は浜ゴムが担い、汎用タイヤでシェアが著しい韓国・台湾・中国タイヤメーカーに技術力と信頼性を付加して対抗する。アライアンスタイヤのブランドは、欧州では比較的認知度が高かったため、先行して欧州(スペイン・ベルギー・イタリア・フランス・デンマーク)の5ヵ国での販売を開始、今後他の欧州域内やアジアでの販売も検討、浜ゴムのブランド価値を落とさず、ボリュームゾーンでの販売を拡大していく狙い。現在浜ゴムフィリピン工場火災の復旧作業を急いでおり、その後ファーストブランドの「ヨコハマタイヤ」と一緒に第2ブランド「アライアンスタイヤ」を本格生産させていく。汎用タイヤ販売は本邦でも急激に増加、景気が良いとされている中でも増加し続けているのが現状で、今後はアジア展開の中で本邦にも逆輸入されて来るでしょうし、浜ゴム開発ということで需要も相当見込めそうです。
(一部日刊自動車新聞より)