三菱ふそうトラック・バスは、2020年までにインドネシア商用車市場のシェアを50%へ引き上げる目標を立てました。現地販売会社の再編に合わせ、商品ラインナップの拡充や新たな販売促進キャンペーン等を展開、同時に国内からのノックダウン(KD)部品の供給能力も拡大し、製造・販売両面でのテコ入れを図る。インドネシア国内はインフラ整備の拡大が続き、商用車需要の拡大とともに競争が激化している。三菱ふそうは1970年からインドネシア市場へ参入、翌71年から46年間トップシェアを維持しているが、競争激化により近年は45~46%で推移、2000年代前半のシェア65%前後と比べると伸び悩んでいる。同社は小型トラック(車両総重量5~8トン)クラスで55%のシェアを獲得している一方、中・大型トラックは日野自動車(シェア60%)の後塵を拝しており、シェアは15%前後。このため中・大型部門にダイムラーグループは、新たにメルセデス・ベンツブランドの大型トラックを投入、現地生産化させた。今後は好調な小型トラックの販売を加速させつつ、中・大型車での販売も広げていく狙い。
(一部日刊自動車新聞より)