スズキ自動車は、軽四輪駆動車「ジムニー」を約20年ぶりにフルモデルチェンジする予定に。4代目となる新型車は10月の東京モーターショーで公開し、2018年2月頃に発売する方向で調整を進めている。ジムニーは1970年4月に発売を開始、軽量でコンパクトな車体ながら本格的なオフロード性能を備え、山岳地・積雪地の業務用からレジャー用まで幅広い用途の車として国内外で高く評価されている車だ。これまで「小さく、軽く、使いやすく」のコンセプトを守りながら進化を重ね、現行モデルは軽自動車規格が変更された1998年に全面改良して発売。その後、細かい改良は行っているが、数年程度でのモデルチェンジが主流の自動車業界の中では、極めて珍しい存在となっている。新型車は車体が現行モデルよりも角張ったデザインになる模様で、1000㏄前後の本格的な四駆は世界でも珍しく、1998年に同時に誕生した登録車「ジムニー・シエラ」を加えたシリーズの累計販売台数は、国内が80万台以上を販売、利用者の任意団体「日本ジムニークラブ」も存在する。さらに海外でも180万台以上を販売する同社にとって「フラッグシップ」モデルという位置づけだ。安価で本格的なオフロード走破が出来る同モデル、かく言う私も1台所有しており、悪路走破の楽しさを具現してくれる稀有な車だ。今回20年ぶりの全面改良となる「ジムニー」シリーズ、ジムニー愛好家の中では、すでにその話で盛り上がっている。
(一部静岡新聞より)