スバルは、運転支援システム「アイサイト」のグローバル展開を加速させていく。現在展開する日本などの5地域に加えて、ASEAN、ロシア、中近東、中南米へも導入していく。地域ごとに異なる走行条件への適合開発を昨年4月から提携したIBMと行うことで、大幅な効率化を実現短期間での適合開発を可能としました。安全性能で高い評価を受けている「アイサイト」を世界各国に展開することで、車輌販売の差別化に繋げていく。「アイサイト」は2008年の日本投入を皮切りに、現在まで北米、欧州、豪州、中国の5地域へ投入、日本ではさらに進化させた単一車線の自動運転機能を追加した「アイサイト・ツーリングアシスト」も投入。この「アイサイト」は、欧米の第三者機関による性能試験で高い評価を獲得、加えてステレオカメラのみのシステム構成などコスト競争力にも強みを持っている。車輌の特殊性でブランド力の有るスバル、高い安全性能でさらにブランド力の高みを目指していく同社は、マニュアル車などの一部を除き全車へ「アイサイト」の標準装備化を進めている。今後は高度運転支援システム開発強化を目的に提携したIBMとともに、AIを用いた研究開発やデータ解析の高度化に乗り出した。これまでの蓄積された膨大な走行データを元に、開発を大幅にスピードアップして導入地域の拡大を図っていくとのこと。
(日刊自動車新聞より)