日本製紙は12日、当サイトで何度かレポートしました次世代の植物由来の素材CNF(セルロースナノファイバー)を樹脂に混練した「CNF強化樹脂」の実証生産設備を静岡県富士市の富士工場に新設、稼働したと発表しました。ポリプロピレン樹脂やナイロン樹脂等の補強材として活用。これまでのガラス繊維を補強材に使用した場合と比べて、同じ強度で25%軽量化出来る。CNFは、補強材として利用されるガラス繊維の6割ほどの重量で、軽量化が至上命題の自動車産業への提案を活発化し新規需要掘り起こしを狙っていく。CNF実証設備の生産能力は年間10トンで、量産技術の確立に取り組みながら、自動車向けにサンプルを提供していく。同社は、4月に宮城県の石巻工場で世界初のCNF量産設備を稼働、今後は樹脂部品への適合を実証し用途開発を加速させていく。
(日刊自動車新聞より記事抜粋)