三菱ふそうトラック・バスは、2020年までに電気自動車(EV)のトラックを全ての車格に導入する予定。電動化の主要コンポーネントを三菱ふそうが中心に開発、ダイムラーグループで共有してグローバルに展開していく。大都市圏での輸送を中心に中距離利用までのニーズを見込んでいるが、欧州を始め先進国や一部の発展途上国で乗用車のEV促進化を打ち出しており、将来的には商用車でもEV促進化される可能性が高い。EVトラックの開発を積極化させることで、他社に先駆けてさらなるビジネスの拡大を目指していくとのこと。同社は今月から国内で初めて小型EVトラック「eキャンター」の量産を開始、大手コンビニチェーンなどに納入するなど小口配送での需要を見込んでいる。「eキャンター」は小型トラックキャンターをベースにEV化、100Km以上の航続距離を確保することで、都市部圏内配送業務の1日平均走行距離をカバーすることが出来るため、業務に支障が無くさらに企業のイメージアップ戦略にも貢献出来るという訳です。今後「eキャンター」は本邦以外ではポルトガルのトラマガル工場でも生産、環境規制に積極的な欧州、北米向けに生産を開始する予定。これまでの白煙・黒煙をまき散らして都市部を走行する光景は、今後先進国を中心に稀有な事象となるかもしれません。
(一部日刊自動車新聞より)