三菱ふそうトラック・バスは、大型トラックと観光バスの電子制御システムをグループのダイムラーと共通化させた。これまでは独自のシステムを用いてきたが、全面改良と大幅刷新のタイミングでそれぞれのシステムを置き換えた。ダイムラーグループは、乗用車に加え、トラック・バス部門でも自動運転の実用化を目指した研究開発を進めており、自動運転の基盤となる制御技術を共通化したことにより、日本での自動運転の実用化も今後視野に入ってくる。何度かレポートしておりますが、同社は大型トラック「スーパーグレート」を21年振りに全面改良、大型観光バス「エアロクイーン」、「エアロエース」を10年振りに大幅刷新し、それぞれ15日に発売した。トラックとバスはダイムラーとエンジン・変速機・ステアリング等のパワートレインを共通化、それに合わせて車輌を統合制御する電子制御システムもダイムラーの規格に合わせた。通信や信号処理を共通化することで、今後のダイムラーの自動運転技術をスムーズに踏襲出来るようになっている。中・小型車はダイムラーに同クラスのモデルが無いため、これまで通り独自の制御システムを使用する。
(一部日刊自動車新聞より)