三菱自動車は25日、インドネシア・ジャカルタ郊外のGIIC工業団地に設立した新工場の開所式を、カルロス・ゴーン会長、益子社長出席で執り行いました。新工場の生産能力は最大16万台を見込んでおり、SUVの「パジェロスポーツ」、7人乗りの小型MPV、小型商用車「コルトL300」の生産を予定している。同国はASEAN域内最大の自動車市場で、経済成長に伴い乗用車需要の拡大が見込まれ、従来の小型商用車に加え乗用車の拡充も図っていく狙い。新工場は、三菱自動車、三菱商事、そして現地パートナーのPT.クラマ・ユダと共に設立した生産合弁会社「三菱モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(MMKI)」が、2015年から建設を進め、新型車の開発費を含む総投資額は約650億円で、敷地面積は約30ヘクタールで従業員数は3000人。インドネシアの日本車シェアは95%以上という親日国家の同国で、今後どこまでシェアを伸ばせるかが注目だ。以前同国に並行輸入車として「パジェロ(日本仕様)」が輸入されて、一気に注目された経緯があるだけに、「パジェロ」やその派生モデルを中心に人気が集まると思われる。インドネシアは灼熱の気候の影響や未舗装などの悪路がまだまだ多く、世界的な潮流であるSUVや廉価車に人気が集中しそうな感じだ。