日産自動車、住友商事、鹿児島県薩摩川内市は12日、甑島列島の上甑島に電気自動車「e NV200」40台を導入し、こしき島「みらいの島」プロジェクトを開始したと発表しました。島民に3年間、EV車輌を無償貸与し、EVの特性を生かした活用例を全国に発信するとともに、再生可能エネルギー導入拡大の可能性を探る。選ばれた島民は様々な用途してEVを使用するが、1台で最大1500ワット(一般家庭2日分)の電力を賄う電源としての利用も見込んでいる。薩摩川内市は住友商事と共同で、2015年度から甑島に蓄電池システムと太陽光発電設備を設置し、タクシーなどで使用されたEV「リーフ」の使用済二次電池を蓄電池として系統電力に接続する世界初の実証実験を行っている。今回のEV40台導入で、島を走る登録車の10台に1台はEVになり、EVで使用された二次電池を定置型に再利用するリサイクル循環型社会を模索していく。何度かレポートして参りましたが、本邦は大小の島で囲まれており、再生可能エネルギーやEVはまさにこのような場所で生きてくるので有って、売電目的の再生可能エネルギーは地熱発電以外現実的では無いのが現状だ。EV車のメリットは、このような島嶼部でまさに生きると思われ、エネルギーの地産地消が出来れば、面白い社会テーゼとなるでしょう。

(一部日刊自動車新聞より)