オムロングループの車載電装部品事業を展開する、オムロン・オートモーティブエレクトロニクスは、電動パワーステアリング(EPS)向けECUなどを手掛ける中国工場の生産能力を約1.5倍に増強させる。同社では中国国内で日米欧の自動車メーカーに加え、ハイエンドモデルを生産している地場系自動車メーカーから高品質なECUの受注が増大しており、生産能力をこれまでの1.5倍に引き上げることで、旺盛な需要に対応させる。これにより中国事業の売上高は現状見通しの300億円弱から最大450億円となる見通しだ。同社にとって中国市場は全世界の売上高の20%を叩き出す主力市場の一つで、今後もEPSやボディ用ECUの他、スイッチ部品、パッシブ・エントリー・プッシュエンジンスタートシステムを主力に生産を増強する。また最近はドライバーモニタリングシステム用のセンシング技術やライダーなどを開発、新たな事業展開を進めている。車輌に使用される電子部品は今後もどんどん増加すると思われ、同社にとっては追い風となるでしょう。
(一部日刊自動車新聞より)