日本ピストンリングは、米国ケンタッキー州にある生産ラインを省人化出来る「革新的ものづくりライン」を展開するとしました。この生産ラインは、今年1月一関工場に導入した合理化ラインで、米国工場で2017年度に着手、2018年度をめどに新たなラインを稼働させる予定。米国での雇用拡大を掲げるトランプ政権によって、人材確保の問題や人件費上昇を見越し、省人化ラインを展開して生産効率の向上を狙っていく。「革新的ものづくりライン」とは、レーザーレーダーやカメラなどのセンサー類を活用することで、部材のセッティングや搬送作業を自動化したもので、作業員一人当たりの生産性を2倍に出来るほか、作業員が担っていた工程の一部を無くすことが可能になり、ライン長を約1/3にダウンサイジング出来るのも大きな特徴だ。同生産ラインは今後福島製造所や栃木工場への導入を進めているが、海外生産拠点としてまずは米国へ導入する。
(一部日刊自動車新聞より)