UDトラックスは大型トラック「クオン」を9月からの排出ガス規制を睨み、4月に全面改良する。安全性能や積載量の向上など、商品力を大幅に高め、大型トラック市場でのシェア回復を狙う。トラックの国内需要は、建設特需やネット販売の増加で、好調に推移しており、他社メーカーも同様に排出ガス規制を睨み全面改良や一部改良を予定している。同社は「クオン」を2010年のポスト新長期排出ガス規制対応時に新型へ切り替えており、7年目での全面改良になる。車体を軽量化して積載量を増やすとともに、燃費性能を向上させて経済性も高めている。また操作性に優れる機械式自動変速機(AMT)「エスコット・ファイブ」も改良し、運転のし易さもさらに向上させている。2016年の普通トラック(大型・中型)市場は前年比5.4%増の9万4188台で、今年も順調に推移すると見られている一方、ドライバー不足や高齢化で疲労軽減策や運転の簡素化が必須となってきていると思われます。
(一部日刊自動車新聞より)