いすゞ自動車は、中国の大型トラック市場へ本格参入します。「GIGA」をベースに中国市場のニーズに則した専用車を開発し、年内に現地でCKD(ノックダウン)生産して販売する予定。同社のトラックは中国で中・小型トラック市場では、一定の評価を得ているものの、大型トラックでは存在感を示せていない。今後競争力を高めた中国市場向けの新型車の開発を機に、世界最大の商用車市場である中国で、ブランド構築を狙う。

新たに投入する大型車は、2015年10月に21年振りに全面改良した「ギガ」をベースに開発、長距離の大陸間移動が中心の同国で、キャビンの居住空間を拡大させ、未舗装や悪路が多い地方部に対応させるため車高を高めている。CKD生産の部品供給は現地調達を基本に、エンジンや変速機等は現地と日本双方から調達する予定。今回の中国専用車を視野に、すでに現行「GIGA」では中国での部品調達を増やしており、スケールメリットによるコスト削減も図っていく。(日刊自動車新聞より)

中国、特に内陸部やその隣国間の輸送に関して、頑丈で故障が少ないという条件が必須なエリアとなっている。さらに今後中国政府の「一帯一路」構想が現実化されれば、21世紀版シルクロードで相当な大型トラック需要が相当伸びるとも言われている。いすゞ「GIGA」改良版がその道を大手を振って走行するのを期待したいところです。