当サイトで数年に渡って三菱自動車復活策として、小型クリーンディーゼルを推奨しておりましたが、とうとう三菱自動車は2017年に小型SUVのクリーンディーゼル仕様の発売を決定しました。国内向けクリーンディーゼル仕様は、「パジェロ」、「デリカD:5」に続く3車種目となり、世界中で人気が高まっている小型SUV市場にようやく参入する形だ。新型の小型SUVは、「アウトランダー」と「RVR」の中間に位置するSUVとして、来年半ば以降の発売を計画、当初はPHV仕様も設定する予定でしたが、燃費不正問題を踏まえて開発を絞り込み、現段階では白紙に戻されている。燃費不正問題を受けた同社の今年度の販売台数は、前年度比37.2%減の6万4000台と見ており、来年度以降の業績回復を目指し、小型SUVで巻き返しを図る狙いだ。同社にとってルノー・日産アライアンスが強化された訳で、小型ディーゼルエンジンの出来如何によっては、OEM等のシナジー効果も期待出来ることから、全身全霊で開発してくるだろう。中・小型SUVに関しては、ホンダ技研工業が欧州向けにユーロ6に適合させた1.6リッター/1.5リッター(i-DTEC)を開発済みで、欧州「CR-V」に搭載させている。今後ホンダ技研工業も国内SUVディーゼル市場に参入するか注目したいところだ。
(一部日刊自動車新聞より)