古河電気工業は19日、2016年から2020年までの中期経営計画での成長3分野の一つとして、自動車関連収益を底上げを狙い自動車向け事業を強化する方針を示しました。アルミ製軽量ワイヤーハーネスやステアリング・ロール・コネクター(SRC)など、自動車向け高付加価値製品の受注拡大を図ると同時に、新製品開発にも力を入れる。またEV車やHV車のモーター周辺で需要が増えている平角線は、海外でも受注が増加しており、海外での生産も視野に入れている。国内での自動車関連は軟調に推移していますが、アルミ製ハーネス、SRC、バッテリー・ステート・センサー(BSS)等の受注の伸びが業績を牽引すると予想、特に補機バッテリー向けのBSSは車の電動化が進んでも鉛蓄電池は使用され続ける見通しとして、BSSを活用した電気マネージメントがより一層重要になると同社は見ている。同社にとって上記以外にも先進運転支援システム(ADAS)、リニアモーターカー、地下電線の老朽化の代替需要など、今後の業績は期待出来そうだ。
(一部日刊自動車新聞より)