IHIは、2020年度の車載用過給機(ターボチャージャー)事業の売上高を15年度比25%増となる2千億円に引き上げる。北米や中国市場を中心にグローバルで拡大する自動車内燃機関用ターボチャージャーの需要を積極的に取り込んでいく。自動車の電動化も見据え、環境対応自動車向けに高付加価値製品の開発を進めるとともに、新規受注の開拓にも取り組み、事業の拡大を目指す。同社の15年度の産業システム・汎用機械セグメントの売上高は約4000億円で、この内車輌用過給機事業は1616億円と40%を占める。欧州車を中心にエンジンのダウンサイジング化が増加しており、グローバルで販売台数が伸びている。世界シェアは15年度で20%に達しているが、更なる販路拡大を目指し売上高2000億円、世界シェア25%を目指す。ただ大手サプライヤーも過給機事業に乗り出しており、既存以外の自動車メーカーを取り込めるかが勝負となりそうだ。
(一部日刊自動車新聞より)