トヨタ自動車は今冬に発売する新型プリウスPHVの駆動用バッテリーを高性能化させ、モーター走行を先代の26.4キロメートル   から60キロメートルとしました。新型プリウスPHVでは、電力量を2倍の8.8KW/hまで高めた大容量リチウムイオンバッテリーを採用、2倍の電力ながら質量は1.5倍、体積は1.6倍に抑えることに成功した。ただ電池サイズの拡大に伴い、搭載位置をプリウスの後席シート下から荷室下へ変更、結果荷室高がプリウスより77㎜減少した他、重量増により乗車定員も5人から4人へ変更するなど、実用性を犠牲にして対応させた。リチウムイオンバッテリーの開発競争は戦国時代に突入しており、セルの高効率化などにより小型・高性能化が加速しており、併せて航続距離が飛躍的に伸びてきている。今後も日系自動車メーカー、日系電気メーカーの覇権争いは益々激化するでしょう。

(一部日刊自動車新聞より)