独フォルクスワーゲンは29日に開幕したフランスパリ国際モーターショー2016で、2020年を目途に航続距離を最大600キロメートルに延長したEVを発売する計画を明らかにしました。用途をEVに絞り込んだ設計自由度の高い専用車台「モジュラー・エレクトリック・ドライブキット(MEB)を開発、エネルギー密度を高めたリチウムイオン電池を搭載し、航続距離世界トップクラスに高める。このMEBはエンジン車との併用は前提しておらず、フロントやリアアクスルといったエンジン車特有の部品塔載や、エンジンルームの配置を考慮せずに済むことが出来るのが特徴で、電池の搭載容量を増やすことを視野に入れている。肝の二次電池は、日本や韓国の部品メーカーと共同開発し、モジュールの最終組み立てを自前で行う現行の調達体制を維持し、価格もディーゼル車並みの価格へ引き下げる予定だ。今後米国ZEV規制、中国の販売助成政策など、EV車には追い風となっており、世界二大市場がEV車優位に動きつつ有る今、HVで先行したトヨタ自動車や本田技研工業がどうでるか、注目されるところでしょう。
(一部日刊自動車新聞より)