UDトラックスは12速多段電子制御セミオートマチックトランスミッションの「ESCOT-V(Five)」の省燃費・運転性能にフォーカスした輸送事業者向け試乗体験プログラムの開催に傾注しています。輸送業界が直面する慢性的なドライバー不足や、高齢化の課題解決に繋げ、事業者向けに新規顧客と代替促進を狙う。「エスコットファイブ」は、誰でも熟練ドライバーと同等のドライビングと省燃費を可能にするのが特徴で、渋滞時の疲労やストレスを軽減出来るとしている。同社主力の大型トラック「クオン」は、カーゴタイプ・トラクタータイプともにエスコットファイブ比率が約8割を占める。一方競合他社でのセミオートマチック(AMT)販売比率はまだまだ4~5割に留まっており、まだまだマニュアルトランスミッションが主流となっているのが現状。もちろん背景には、今までAMT車に対して、「故障頻度が高い」、「修理費用が高額」、「発進時のもたつき」等の不安要素が、ドライバーや運送事業者に多いのが挙げられる。今後も同社はセミオートマチックトランスミッション「ESCOT-V」の試乗プログラム開催を実施し、顧客の囲い込みを目指す。

中古自動車輸出は、ミッションの差異は余り意識されていなくなっておりますが、商用トラックの輸出に関しては、圧倒的にマニュアルトランスミッションが主流だ。もちろん背景には上記の理由が多く、同問題が乗用車のように解決していけば、結果中古トラックの下取り安定により、代替需要が促進されると思われます。

(一部日刊自動車新聞より)