スズキ自動車は8日、相互持合いを続けていた富士重工業の全株式を、9日に東京証券取引所の自己株式立会外買い付け取引を利用し、富士重工業の発行済み株式数の1.75%に当たる1369万株全てを1株当たり3852円(8日の終値)、総額527億円で売却すると発表しました。(売却益は468億円)富士重工業は同日、自己株1369万株を527億円で取得し、その取得分を31日に全て消却するとのこと。今回の件は2005年に富士重工業がGMとの資本関係を解消し、トヨタ自動車の出資を受け入れて以降は、トヨタやダイハツとの間で協力関係を拡大しており、スズキが富士重工業株を保有し続ける理由が薄れていたことが背景に有る。VWとも提携を解消したスズキ自動車が、今後どのような動きをみせるか要注目と言えそうです。
(一部日刊自動車新聞より)