日本精工(コメ工)は、ハイブリッド車ややEV向け電動ブレーキ(回生協調ブレーキ)の開発に乗り出す。EV向けにはこれまで、ボールネジ単体での受注がメインだったが、将来的な車輌電動化を見据え、ボールスクリュー機構やモーター、電子制御ユニット(ECU)などをパッケージ化して供給する製品の付加価値を高めるのが狙い。コラム式電動パワーステアリング(EPS)で培ったモーターやECUの技術をブレーキの分野にも応用、2018年ど以降に開発、提案を実施する。同社は、数年前にHVやEVの回生協調ブレーキシステムに使用される、「低フリクションボールネジ」を開発。日立オートモーティブシステムズの「電動型制御ブレーキ」に採用され、日産EV「リーフ」に搭載されている。回生協調ブレーキは、環境規制に対応する製品として日本や欧州はもちろん、中国などの新興国でも需要が拡大すると同社は見ている。
(日刊自動車新聞より)