広島大学、昭和電工、産業技術総合研究所、豊田自動織機、大陽日酸は、アンモニアから燃料電池自動車(FCV)用の高純度水素を製造する技術の開発に成功したと発表しました。アンモニアをアンモニア分解装置で分解し、残存したアンモニアを除去し、水素を精製するという実用可能な技術としては世界初となる製造装置。アンモニアは1分子で3原子の水素を持つため水素を多く含んでいるが、FCV用アンモニア濃度は国際規格で0.1ppm以下に定められており、実用化の障壁となっていた。これを高いレベルでアンモニアを分解できるルテニウム系触媒や、除去量を3倍に出来る無機系除去材料を開発することでこの問題をクリアしました。水素を自国で賄えるようになれば、日本の財政赤字は劇的に減少しますので、今後も水素の取り出しに関しては注目を浴びる事でしょう。
(日刊自動車新聞より)