サンデンホールディングスの車載エアコンシステム事業会社サンデン・オートモーティブクライメットシステム(サンデンAS)は、少ないエネルギーで効率的に冷暖房出来るヒートポンプシステム事業の強化に乗り出す。日系自動車メーカーからEV向けに受注、来年度から量産体制に入る。同社のエアコンシステムの世界シェアはまだ4%だが、同システムの本格的立ち上げで10%の世界シェアを目指す。ヒートポンプシステムは空気中の熱を冷媒で吸収し、これを移動させることで冷暖房に活用するシステム。従来のエアコンシステムは、暖房時に電気で水を温めて温風を作り出しており、電気を大量に消費する。ガソリンエンジンと違い、水を温めるには電気を使用せざるを得ず、EVメーカーの懸案事項であった。同社は昨年から欧州トラックメーカーにエアコンシステムを納入するなど、事業拡大に向けた活動の成果が表れてきている。欧州やZEV規制の米国、中国等でEV車輌が伸びる可能性が有る事と、EVメーカーの部品共有化によって、シェア拡大も近いかもしれません。
(一部日刊自動車新聞より)